住民自らがまちを元気にする。
そのお手伝いをするために会社を立ち上げました。

会社名とお名前をお願いします。

株式会社コミクリ 代表取締役 佐藤弘人と申します。

どういった人と一緒に働きたいか教えてください。

大学を卒業していなくてはならないとか、高校や専門学校を卒業しただけでは駄目だとか、そういった考えはありません。自分の意志や意見を持って、仕事や生き方を実践できる人と仕事がしたいですね。
5年後10年後の自分の道を進んでいくイメージ持った方がいいなと思っています。

10代、20代前半の若い世代の方が「ビジョンを持っているな」と思う時は、どんな時ですか?

一生懸命勉強してきた人もいるし、仲間たちと楽しく生きてきた人もいる。クラブ活動をやってきた人もいます。何らかの将来の夢を持っている人が好きです。例えば「将来は人のためになる仕事をしたい」「国・国民に影響を与えるような仕事をしたい」「命を助ける仕事をしたい」「世界に出ていきたい」「両親を守っていけるようになりたい」そういった、漠然とした夢でいいのです。

実際に会社に入ると、様々な仕事に出会うことができます。5年後10年後の具体的なビジョンを考えるのは仕事をしながらでもよいのです。ただ、自分がこれから生きていく中で、毎日を何となく過ごすという生活ではなく、「ここを目指したい」という想いがある方に出会うと嬉しくなりますね。

仕事をするうえで特に大切にしているこだわりや、それを表わす言葉を教えてください。

仕事は厳しいものですし、嫌な上司や厳しいお客様に出会うこともあります。時にはその言葉で傷ついて進めないこともあります。人の心ってすごく強い部分と弱い部分をもっていると思います。

ただ、私は、どのような状況に置かれても“意志あるところに必ず道は開ける”この信念を持って生きてきました。
自分自身では「できない」と言う事を簡単に口にはしません。やってみよう、やるためにどうするかを常に考えてきました。社員に対しても「それはダメだ」と私はあまり言ったことがありません。これから入ってくる社員の皆さんにも、最初に答えを勝手に見つけてしまうのではなく、「やり遂げるためには、今、自分は何をするべきか」ということを考えて臨んでほしいと考えています。

私が最も大事にしているルールは、「約束」・「時間」・「お金」の3つにルーズにならないということです。この3つさえルーズにならなければ、ある程度のことはチャレンジして良いと考えています。この事は常に社員に言っています。約束したことは果たす。決めた時間は守る。約束が果たせない、時間に間に合わない場合は早く相手に伝え代替案を提示する。
また、人がルーズになりがちなのが、お金です。どうしてもお金が足りずに親から借りる、友人等から借りる場合は「いつまでに返す」という約束を必ず実行することを徹底させています。この「約束」「時間」「お金」は、人の本質そのものだと思っています。

地方が元気になるとは、どういうことだと思いますか?

地方でよく聞かれるのが「どうやったら地方は元気になりますか」ということです。
 大都市圏や大手企業からいろいろな能力を持っている人たちがアドバイスをしてくれたとしても、自らが立ち上がって「このまちを元気にする」と思えなければ元気にならない。行政も企業も学校も住民も一緒になってまちを経営していくと思えることが、本当の意味の地方を元気するということだと思っています。行政だけが、企業だけが、住民だけが頑張るのではなく、みんなが一つになってこのまちをどうしたいかということを話合いながらやっていくことが大切です。だから行政の仕事を市民がやってもいいと思います。
しかし、知恵というものはそれだけでは中々出てこないものです。そういう知恵を出すためには、「よそ者」「馬鹿者」「若者」が必要となります。新しい発想力が必要なんです。地域に行くと「うちの地域は頑固でね」というところがよくありますが、頑固は頑固で良いのです。よいけれど、人の意見を聞かない頑固というのは、まちを成長させないというところがあります。そういう意味でも外からきている人たちの知恵を借りるということも大事だと思います。「よそ者」「馬鹿者」「若者」が 地域を元気にする一つの知恵となってくれます。

なぜまちづくりをする会社を立ち上げたのですか?

父や母に恩返しがしたいというのが始まりでした。「故郷や地方で困っている人たちの力になれるような仕事をしなさい」ということをずっと両親から言われてきていました。
いつの間にか、自分は東京で就職して事業を拡大してきましたが、ある時地方から東京に人を集めていたことに気づきました。自分の故郷や地方を見たときに、商店街にはシャッターがおり、高齢化が進み、同期生がほとんどいないという状況に、「これではいけない」と思いました。
地方を元気にしていかないと日本はどんどんコンパクトになり、地方では生きられない人たちが増えてきます。そう考えた時に、父の言葉を思い出しました。私が生まれ育ったまちを、このITの仕事を通して地方を元気にしたいと。

その想いから、ITを通した「地域づくり」「人づくり」 「まちづくり」のお手伝いをする、コミクリを立ち上げました。「どうしたら、仕事を通して地域を元気にしていけるか」という考えを常に考え事業を進めています。

5年後の会社の姿を教えてください。

この会社を立ち上げた時、社員として迎え入れるのは少数精鋭で良いと考えていました。色んな地域と連携できるIT企業にしたいと思っていました。IT企業には「開発が強い会社」「コンサルが強い会社」「WEBが強い会社」等々があります。それを一企業として考えると組織が巨大化してきます。組織に亀裂が生まれたり、仕組みだけで仕事をはじめます。
私は地域で出会った会社や仲間と共にネットワークを築きながらそれぞれの良いところを活かしあう仕事をしていきたいと考えてきました。現在、様々な地域での仲間とたくさんの仕事をしていますし、これからも続けていきたいと思っています。

 

また、有限会社Willさんいんとの業務提携を実施し、今、新しい事業を進めています。女性支援事業です。
少子高齢化で労働力人口が減少を続ける日本において、女性の労働力活用は今後の経済発展の一助を担う大きな存在になると言われています。しかし、女性は出産・育児・介護などの様々な要因により、自らの仕事におけるキャリアを中断せざる得ない状況になる場合も少なくありません。これからは、このような層にいる女性が、社会と関わりや繋がりを持ち、労働力として活かされていくことが、より一層求められます。

現在、国はテレワーク(情報通信技術(ICT = Information and Communication Technology)を活用した、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方)の推進を進めています。自宅にいながら、また時間に囚われずに働くワークスタイルは、これからの時代の働き方のスタイルとして有効であり、家庭生活との両立、介護を担う者の就業促進、地域における就業機会の増加、個人生活の充実などの効果は、女性のみならず、様々な人にとって有効な働き方として期待されています。
また、中山間や離島などの過疎地域においても、ITを活用すれば、多様な働き方が可能となり、地域の労働力(人材)確保・経済の活性化の一助となり得る可能性を持っています。

そこで、まずは、このテレワーク業務を効率的に進めるためのシステムと、ビジネスモデルを構築して、今後、テレワーク業務を導入しようとしている地域と地域にいる女性ワーカー(働き手)に向けて有益になり得るサービスの構築をはかっているところです。

 

5年後、10年後には、地域創生といえばコミクリと言われるような、地域にとって必要とされるサービスを提供する会社に育てていきたいと思っています。